【いちじく】「凍害」にあってしまったら

こんにちは!「いちじくびより」です。今回はイチジクの凍害被害後の対応について記事にまとめています。イチジクの「凍害」について深堀りした内容となっています。大切に育てたイチジクを無事に越冬させたい方、もしもに備え「凍害」後の対処法を知りたい方、必見の内容です。ぜひ最後までご覧ください♪また、「防寒対策」の記事も併せてご覧いただくことをおススメします。

桝井ドーフィンの耐寒性

元々亜熱帯性のイチジクですが、日本で最も栽培際されている桝井ドーフィンの耐寒性は、休眠状態でマイナス10度、生育が進んだ発芽状態でマイナス2度と言われています。意外と耐寒性があるように聞こえますが、実際には最低気温が5度でも放射冷却により霜が発生する可能性があり、一度の発生でも「凍害」は起こりうります。

注意したい時期は11月から4月

冬季の間はもちろんですが、秋や春先で休眠状態でないときに、急激な気温の低下で起こることもあります。そのため、晩秋から春先まで(11月-4月)となります。

「凍害」の影響はかなり大きい

「凍害」による被害は次の通りです。

  • 春になっても発芽しない

「凍害」の被害がでた箇所は芽が発芽しません。特に苗木や若木の場合、そのまま枯れてしまいます。

  • カミキリムシが飛来しやすくなる

枯れなかったとしても、皮にひび割れが生じたり、皮が剥けて木部がむき出しになります。傷んだ箇所にはカミキリムシが飛来しやすく、卵を産み付けて幼虫による食害が発生し、さらに被害が大きくなります。なお、凍害の箇所はすぐにはわからず、成長とともにひび割れが起こり気がつくことがあります。

「凍害」後の対応

  • 若木や苗木の場合

地上部のすべてが枯死したとしても、諦める必要はありません。たいていの場合、根に近い部分から新芽がでてきます。切り株の脇から新芽がでてくるのと同じです。枯れた箇所を根本付近でカットし、通常通り栽培します。

ただし、根まで枯れてしまっている場合は芽が出てきません。

  • ある程度大きくなった木(成木)の場合

「凍害」により枯死した箇所を削り、トップジンMペーストを塗り、殺菌します。幹や主幹などの重要な箇所は、カミキリムシの成虫が出てくる前に(5月末や6月頃)ガットサイトSの原液を塗り、カミキリムシから保護します。

耐寒性のある品種(おまけ)

日本で古くから栽培されている蓬莱柿(日本種)は耐寒性がり、東北地方での栽培も可能です。他にも、西洋イチジクではブラウンターキー、セレスト、ネグローネなどが耐寒性があるようです。

 

以上です。「凍害」に合わないのが一番ですが、絶対はありません。もしも「凍害」にあってしまったときの対処法を知っておくことで、もしもの時に備えておくことができます。それでは素敵ないちじくライフを♪

冬のイチジク棚
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