こんにちは!「いちじくびより」です。今年は初めていちじくの挿し木に挑戦し、いちじくの栽培に夢中になって駆け抜けた1年でした。会社を辞めて、いちじく農家になるために活動していましたのでかなり真剣に取り組みました(笑)。挿し木苗を鉢で育ててきましたが、今回は「カミキリムシの対策」について振り返ります。
反省:しっかりと対策をすればよかった
カミキリムシ対策は何もしていませんでした。挿し木苗だし、こんな小さな苗木に卵を産み付けないだろう、とタカを括っていました。「後悔あとに立たず」とはこのこと。今にして思えばしっかりと対策をしておけばよかったと、心底思います。木にかじられた痕跡のある木に1mmほどの小さな穴を見つけました。もしやと思い、木を切って中身を確認して見ると…、いました!カミキリムシの幼虫(テッポウムシ)です!爪楊枝で潰してしまったため、原型はとどめていません(^^;)
かじった跡があれば卵は産みつけられている
成虫は小判型のかみ傷をつけ、そこに卵を産みます。12月に入って確認をしてみたところ、40の鉢のうち19鉢にかみ傷が見つかりました…。
カミキリムシの対策(6月上旬)
成虫が飛来し始める6月の頭に、農薬の「ガットサイドs」を原液で苗木全体に塗ります。触れたカミキリムシを殺虫する効果があります。この農薬は飛来した成虫に対して効果があり、既に入り込んだ幼虫には効果がありません。他にも、花ひろばさんから「テッポウムシ予防樹脂フィルム」も効果的です。こちらは農薬ではなかったような気がします。カミキリムシの好む樹脂の匂いを遮断して判別を阻害する、というものです。
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飛来していたのはキボシカミキリ
体長3cmほどの小型のカミキリムシで、灰色の体に淡い黄色の斑点がありました。まずキボシカミキリで間違いないと思います。キボシカミキリは健康なイチジクの木にはあまり来ないって聞いていたんですけどね。挿し木でまだ木が若かったからか、化成肥料を使って窒素が多かったからか、梅雨の長雨で木が不健康になっていたのか、…原因不明ですが、成体を見つけ、6匹捕殺しました。毎日観察していたので大丈夫だと思っていたんですけどね…。24時間観察しているわけではありませんから、薬剤を使わないと根本的な対策にはならないようです(^^;)
幼虫にはカミキリムシ用のキンチョールEを
なお、卵から羽化した幼虫にはキンチョールEで穴にノズルをさしてスプレーを噴射します。幼虫は食い進みながらフンを捨てるための穴をいくつか作りますので、穴を見つけ次第殺虫します。
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冬の心配事が増えてしまいました。ネットで見ましたら、ガットサイドsは1,000円くらいで買えそうです。そんなに高い値段ではありませんので、皆さんも大切なイチジクを守るために、ガットサイドsを使ってイチジクを守ることをおススメします。「いちじくびより」でした!