こんにちは!「いちじくびより」です。8月も後半になり、時期的にアザミウマが大量発生するような時期ではないのですが、備忘記録として今回はイチジクを天敵農薬でアザミウマから守る方法をご紹介します。畑で栽培している方が有効な手段です。筆者は農薬を極力減らしたイチジク栽培を目指しています。興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。
米ぬかをまいて、水をかけるだけ
方法としては、イチジクの樹幹下およびその周辺(畑であれば、畝と畝間)に米ぬかをまいて、水をかけるだけです。天敵生物である「ククメリスカブリダニ」を増やすのが狙いです。
仕組みとしては次の通りです。
米ぬかをまいて、水を撒く⇒カビが生える⇒そのカビを食べるコナダニが繁殖する⇒コナダニをエサにするアザミウマ類の天敵「ククメリスカブリダニ」が増える⇒土中で卵から孵ったアザミウマを「ククメリスカブリダニ」捕食させる
「ククメリスカブリダニ」とは
ミカンキイロアザミウマ、ミナミキイロアザミウマなどのアザミウマ類を捕食します。天敵農薬としても販売されています。ただし、これがとても高いんです。900ml(50,000頭)のボトルでお値段6,000円くらいです。作物にもよりますが、野菜1株当たり100頭なので、野菜500株分で6,000円です。なお、ブドウのハダニ対策にも効果があります。
防除のタイミング
アザミウマの発生初期に抑えることが大切となります。第一次大発生が6月の中旬から下旬、第二次大発生が7月中旬から下旬です。アザミウマは土の中で卵から羽化するため、羽化直後の幼虫を捕食させるためにも「6月上旬と7月上旬」に米ぬかをまくのが良いでしょう。ただし、大発生のタイミングは地域や年ごとに異なることが予想されますので、お近くの市町村、農協に「アザミウマ警報」を確認されるのが良いかと思います。
補足事項①「コナダニ」
農作物に被害を与える「コナダニ」ですが、イチジクに害はありません。
補足事項②「粘着性捕虫資材」と併用するのが◎
「ポリマー」など、粘着性の捕虫資材と併用することで効果がより高くなります。また、捕虫することで発生量を確認することもできます。
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