【イチジクの管理】根を増やす基本的な考え方

今回はイチジクの根を増やす基本的な考え方になります。

根張りがいいと得られるメリット

雑な記述で恐縮です、筆者の見解で科学的根拠がないのですが、樹が健全な生育をし、着果、味も良くなるものと考えています(光合成が活発に行われて、結果、味が良くなる)。実が付きにくいビオレソリエスも同様の考えのもと、栽培しています。

細い根が増えると植物ホルモンが活性化するため、根をたくさん出すことは美味しいイチジクをたくさん収穫するための基本の1つと考えます。

上手に育てる方法や技術はあるかとは思いますが、根域制限や鉢での栽培は実がついても、着果数と味のところで限界がある(もしくは難しさがある)ように感じます。地上部に対する根量が地植えと比較にならないためです。

但し、管理がしやすいという栽培側のメリットがあります。

1年目でも豊産となったビオレソリエス。1株当たり200個以上なる樹もある。
地植え1年目でも豊産となったビオレソリエス。1株当たり200個以上なっている樹もある。

 

樹勢が強く、9月上旬にて3m以上主枝(4本)が伸びている
ビオレソリエスは樹勢が強く、1年目で主枝は4本出していても、9月上旬で3.5m近く伸びている。これからもっと伸びる。

(重要)根が伸びない原因3つを取り除く

根張りを良くするために「根が伸びない原因」を取り除くことが最も重要です。根張り良くする資材も売っていますが、これらの原因をクリアにしていないと効果はあまり期待できません。

①PH(ペーハー)が低い

PHが植物にとって適切でない場合、根が伸びにくくなります。イチジクの適正PHは中性~アルカリ性。筆者は年間を通してPHが6.5以上になるように管理しています。

②水分ストレス

土中が過乾燥・多湿で根が傷みます。水が多すぎても少なすぎても良くありません。イチジクの水やりの基本は「少量多灌水」です。イチジクの根は非常に繊細で傷つきやすいです。

ポリの鉢を使っている場合、排水性・通気性を確保するため、鉢の側面に複数の穴を空けると良いでしょう。根のサークル現象も緩和することができます。

ポリの鉢は安価なため、個人的にはイチジク栽培におすすめです(かっこよくはありませんが…)。

③酸素量が少ない

酸素要求量が多いのもイチジクの特徴です。常に土中が湿っている状態では、土中の酸素濃度が薄くなり、呼吸により植物が根から酸素を吸収できなくなります。水はけの良い環境で栽培しましょう。

おまけ;根域を確保する

鉢での栽培になります。毎年根を十分に出せる領域を確保するために「根切り」を行うと良いでしょう。

根張りを良くする資材を投入する

上記の根が伸びない原因を取り除いていることが前提ですが、前提を満たしているのであれば効果は大きく表れるかと思います。

資材は様々なものがありますので、メーカーの指示に従って使用します。

逆に樹がある程度大きくなってくれば減らす、もしくはなくしても良いかな、と。筆者も複数の資材を組み合わせて(肥料設計して)栽培に取り組んでいます(^^)

ただし、多くの地域で慣行栽培では一年生の苗木を定植した1年目は、無施肥で栽培するのが基本的な考え方のようです(与えても少量)。資材の投入はご参考までにでお願いします。

根が伸びない原因を取り除くだけで十分なほどの効果が出ると思います(^^)

最後に

今回は以上です。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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