農家が購入するような苗木の生産と販売を行う業者から苗木を直接購入すると、裸苗(土がついていない、根がむき出しの苗木)で自宅に届くことがあります。地植えをしようと思っているのだけど、12月や1月といった極寒の時期に苗が届いてしまい、植え付けるにはまだ時期が早いとき、どのように苗木を保管したらよいか困ってしまいます。今回は裸苗の保管方法について解説します。
なお、鉢で栽培する場合や、休眠期(12月から3月)以外に届いた苗木は今回の話は関係ありません。あくまで、地植えをする場合で、寒さが厳しい12月、1月、2月に届いたけどまだ植え付けまで1週間以上空いてしまうときの対応方法です(3月含む)
結論:地中に埋める
意外に思うかもしれませんが、地面に穴を掘って保管する方法が最も安全に苗木を保管することができます。冬の地温は低いため、苗木を侵食するような悪いバクテリアや細菌などは活動が鈍くなっており、また、土の中は適度に湿度もあって乾燥しにくく、さらには大気中の気温に比べて地温は安定し、風にあたることもないため凍害のリスクも減ります。大気に触れているよりもよっぽど安全というわけです。
やり方
①苗木全体が入る穴を掘る
画像では埋める苗木の数が多いため、深さ1m、横1m、縦2くらいの穴を掘っています。雨が降っていたので視界がよくありませんでした(^^;
②湿らせたもみ殻を穴の表面全体にかけるように投入する
苗木を入れる前に軽くもみ殻を投入します(画像は作業途中のところです)。
③苗木を入れる
横にして苗木を穴に入れます。
④もみ殻を投入して苗木に被せる
空間ができないように、たっぷりともみ殻をいれます。ときどき苗木をゆすりながらもみ殻を投入するといいでしょう。投入後はもみ殻に水をかけて湿らせます。次の日が雨ならば、雨にあたるのをまってから⑤の作業を行ってもOKです。普及員の指導の下では砂を使うようですが、買うと高いため筆者はもみ殻を使っています。
⑤枯草を被せて、覆土する
全体が隠れるように、風で下の草やモミが見えないようにしっかりと覆土します。量が少ないと乾燥の原因になります。枯草は無くてもいいですが、覆土だけはしっかりと行います。枯草の代わりに稲ワラを使っても良いです。
※ブルーシートでは雨がしみ込まないため、避けたほうが無難です。
※画像では丸太をいくつか置いています。強い北風で土が飛んでいかないように置きました。
注意点
常にぬかるんでいるような水はけの悪いところは避けたほうが良いように思います。
今回は以上になります。素敵なイチジクライフを♪